超期待の超大作「サイバーパンク2077」の世界観とは?
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「サイバーパンク2077」とは?
「サイバーパンク2077」は「ウィッチャー3 ワイルドハント」で有名なCD PROJECT REDが手掛ける全く新しいオープンワールドRPGだ。「ウィッチャー3 ワイルドハント」はその独自の世界観で高い評価を受けた大作の一つで、それを知るプレイヤーたちは今回の最新作「サイバーパンク2077」への期待を高めている。
では、この期待大の最新作にはいったいどのような世界が待ち受けているのだろうか?その世界観について見て行こう。
舞台は「退廃的未来都市=ナイトシティ」
「サイバーパンク2077」はそのタイトル通り、2077年の未来が舞台になっている。しかし、我々が想像するような輝かしい未来とは少し様相が違っている。
というのも、この作品では高度に発達したサイバネティックス技術(肉体と機械の融合)と退廃的なディストピア(理想郷とは正反対の社会)を世界観としているのだ。テクノロジーで裕福な人々が華やかな生活を送る一方、高度化した犯罪が治安を悪化させている。
このように「テクノロジーによる肉体と機械の融合」や「人類の栄華と混沌とした社会」という要素がこのゲームの世界観を創り出している。そして、その舞台こそ”ナイトシティ”と呼ばれる広大な都市である。
しかし、これらはサイバーパンクというジャンルに存在する要素にすぎない。CD PROJECT REDが作り上げる「サイバーパンク2077」のオリジナリティはその社会構造にある。
ナイトシティに存在する階級とは?
ナイトシティという巨大都市には様々な思想のもと、弱肉強食の実力主義社会を生き残るために数多くの組織が暗躍している。それらの思想が生活様式にも強く影響しているようで、目に見えるビジュアルでそれらを確認できる。その中でも、アートワークで紹介された4つの市民階級について紹介したい。
エントロピズム
栄華を極めるナイトシティの中にも貧困層と呼ばれる階層は存在している。そんな人々はエントロピズムというビジュアルをしている。見た目よりも機能性を重視したその装いは生活に困窮する人々の余裕の無さが表れている。また、それは隠すことなくむき出しになった機械の体からも感じる取ることができる。
キッチュ
失われた”黄金時代”に未練を残す人々は派手な装いを好む。このキッチュというビジュアルではカラフルな外相とゴールドの装飾で自らを着飾っている。しかし、余裕のある階層ではない彼らは言動や見た目の主張が強くとも、中身のない安っぽさがにじみ出ている。
ネオミリタリズム
治安が最悪の状態にあるナイトシティにおいて、武力は必要不可欠なものだ。ネオミリタリズムの冷たくシャープなビジュアルは、その武力を代表する冷徹な兵士のような印象を与える。上記したエントロピズムやキッチュの装いと比較すると、人間味のないこの見た目は高度に発達した技術による格差を表しているかのようにも見える。
ネオキッチュ
ナイトシティで発展を続ける富裕層のビジュアルは、その富を表すかのように豪華絢爛な見た目をしている。それはどんなものでも手に入れようとする人の果て無き欲望を表しているように思える。しかし、広大な都市を牛耳る彼らの財産も果てるところを知らない。
社会構造から創られる世界観
ナイトシティに存在する市民階級ごとのビジュアルはゲーム的なデザインという意味だけでなく、そこに存在する圧倒的な格差社会を表現しているように思われる。そして、このようにリアルな社会構造をゲームの世界に導入することで、より鮮明にサイバーパンクの世界観をプレイヤーに印象付けている。
この手法は同社の「ウィッチャー3 ワイルドハント」から受け継がれたものだろう。「ウィッチャー3 ワイルドハント」と「サイバーパンク2077」はどちらも原作が存在しているが、その世界観の表現に注力していることが伺える。ファンタジーとサイバーパンクという全く違った世界であろうと、CD PROJECT REDの世界創りへのこだわりは変わりない。
CD PROJECT REDが創り上げた2077年の世界はサイバーパンクという既出の世界観を、その社会構造の表現にこだわることで独自の世界観に昇華している。
「サイバーパンク2077」は唯一無二の世界
ここまでで「サイバーパンク2077」の世界観を説明してきた。このゲームには唯一無二の世界が存在している。ぜひ、ゲーム史に残るこの大作をプレイして欲しい。
「サイバーパンク2077」は2020年11月19日発売
【PS4】サイバーパンク2077 コレクターズエディション PLJS-36123
【2020年11月19日発売】 スパイクチュンソフト Spike Chunsoft サイバーパンク2077 通常版【PS4】